『廃用身』(ISBN:4344406397)

廃用身 (幻冬舎文庫)
介護の問題ってほんと当事者には重いんだろうけど、幸いにしてうちの祖父母はボケてもいないし寝たきりでもない。けど、もしうちの祖父母が、そして父母が、自分が「廃用身」を抱えて生きていかなければならなくなったときには、俺はどうするだろう。やっぱり合理的に「Aケア」を行うだろうか。
普通に読んでるだけでは、単にサスペンスとかミステリっぽい感じの読後感なんだけど、我が身に置き換えてみるととたんに背筋の寒くなる一級ホラーに。
構成がどっかで見たような感じだなあ、と思ったんだけどあれだ、『若きウェルテルの悩み』だな。