第30回「永倉新八、反乱」

今回もめちゃくちゃ面白かったー。
御公儀からもらった600両を肴に飲んでるところに、山南さんが現れた瞬間! あの微妙な間と、ためらいがちに「私も・・・よろしいでしょうか・・・」と切り出すところが、居場所がなくなりつつある山南さんの切なさを表してるよなあ・・・。
ああ、トシ、トシが三味線弾いてるよー!! っていうかこのシーン、面白すぎるんですけど。「・・・そのまんまじゃないですか」の台詞に合わせてししおどしがカコンと鳴るとことか、狙ってるんだろうなあ・・・。でもなった後にもうちょっと間があったほうが良かったかなあ。発句帳をペラペラやりながら「ん・・・これはちょっとなあ・・・ああ、これも・・・これも・・・?」ってやってるのがたまんない。なんでこの人俳句について語るときこんなにニヤニヤしてるんだろう。おかしすぎる。んでそこから総司の病気の話にもってくところがまたうまい。こういう落差でみせていくシーンが増えてくるんだろうなあ・・・。
幹部会がまたすごいな・・・。誰からも軽んじられる武田・谷コンビが哀れ。自分なりに頑張ってるつもりなのにね。「ちょっと待った!」の後からの永倉の目の光。あんんなに力をもった目、見たことない。あ、うちの課長がマジギレしたときあんな目するわ、そういえば。
あれ?左之助は「土方」と「近藤さん」なの? 前からそうだっけ? これやっぱり後々への伏線かなあ。
斉藤がしれっと間者として参加してるのはもちろん後々への伏線なんだろうなあ。でも誰かから情報が漏れなきゃ近藤が会津屋敷へ向かうこともできなかったわけだし、そのポジションに斉藤を持ってきたというのは脚本としてものすごく効果的だと思ったり。三谷幸喜は大河書いてるうちにどんどんレベルアップしてるんじゃなかろうか。
新選組を思ってのことだ・・・大目に見てやれ・・・」
「俺は忘れねえよ?」
 のやり取りがまた変なツボを押しましたよ僕の。執念深いなトシ。この人一度抱いた恨みは一生忘れそうに無いよな。そして「俺に任せろ」と近藤が出て行った後で蔵の中に入って拷問グッズを複雑な表情で眺めるトシ。近藤のためにと思ってがむしゃらにやっているのに上手くいかない・・・。そういう心情だろうか。出てきて山南さんとすれ違う・・・。切ないわー。
最後、頭を下げてる近藤に向かって、自然と「局長・・・」と呟いた永倉。ボロボロに泣いちゃう島田。一緒になって泣いちゃう俺。大河ドラマ見てて泣いたの俺初めてかも。今までずーっと見続けてきてほんと良かったと思う。あと、再来週俺はきっと泣く。これ間違いない。