第31回「江戸へ帰る」

ほんとはリアルタイムで見てたんだけど忙しくって書くのが遅れましたよー。
近藤、今日のお返事は「ふはっ!」だったよ。もうちょっとなんとかならんのだろうか。というかこれ、毎回容保の問いかけがあるたびにハラハラさせようという意図でもあるとしか思えないよもう。このシーン、秋月の奥にいる人が細かい芝居してて驚いた。こんなとこで細かい芝居入れる意味あんのか。
壬生での会議シーン。
「江戸には誰を連れて行きますか。まあ、私がお供するのは当然として」
「決まってんのかよ!」
 のやりとりはキャラが生きてて良かった。この新選組って天然理心流+斉藤派と古参の山南・永倉・原田派と外様の武田・谷派に分かれてるんだなあ。しかも武田・谷も仲がいいわけじゃないし。順調にほころびてるなあ・・・。
坂本さんがまた風呂敷広げはじめましたよ。そして捨助も着々と状況説明してますよ。この二人は多分今後解説係として機能していくんだろう。どうしたって新選組内部の粛清話が多くなるから、こうやっていろんな視点を提示して広がりを持たせてるのですか。ビデオで見返してようやくそれが分かった俺もどうかと思うけど。
そして江戸へ。
「ちょっと太ったんじゃない?」
 ってまたこういうちょっと現実とリンクさせたくすぐり入れてくるし。回想シーンと比べてみるとほんと貫禄ついたよなあ・・・。え、このお目見えシーンで後ろに控えてる人誰? 先週河合と一緒にお金配っていた人? ああ、尾形俊太郎? ってか登場シーンとかなかったよねこの人。あ、松平上総介が出てきたとこでプイっとそっぽ向いた。あ、
「しんせんぐみ!」
 って上総介が唸ったところでなんかのけぞり過ぎてたたら踏んでるし。今後チェックしておこう。ポスト山南として。
・・・ポスト?
それはそれとして謹慎中の面々。
気づいちゃいけないところに気づいた葛山を値踏みする斉藤。立派な間諜ぶりだ。いい感じのキャラになってきたなあ。あの棒読みっぽい台詞も相まって腹の読めない感じ。
あとこのシーン、ひでが鼻に詰め物してるの見て不覚にもプっとなって悔しかった。上手いなあちくしょう。関係ないけどひでを遠ざけようとしてる総司が泣かせる。
あー。坂本が山南さんをそそのかしちゃった。気づいちゃったよ山南さん。坂本はこのドラマの「時代の流れ」感を体現したキャラなんだから口きいちゃだめー。近藤ですらうっすら気づくぐらいの古い価値観に拘泥して隊内の勢力争いに終始しちゃってることに気づいちゃうからだめー。でも結局それに気づいちゃった頭のいい山南さんは凹んでやさぐれて明里のもとへ。こうやって流れを確認しながら進んでいくと、台詞が沁みるなあ・・・。
切腹シーン。ここの斉藤の顔つきがいいんだよな。感情全く無しの殺人マシーン。土方の顔つきともちょっと違う。土方のは感情を必死で押し殺して平静を装ってるんだけど、斉藤はホントになんにも感じてなさそうなのがいい。それこそ「飯を食うときにいちいち何か考えるのか?」って平然と答えそうだ。
そして血相変えて帰ってきた山南さん。ふらりと現れた土方の顔が・・・。ああ、この人どこか心の大事なところを凍らせてしまったよ。もう引き返せないって顔に書いてあるよ。大事な人と決定的な方向性の違いがあると気づいて一歩踏み出してしまった顔だよ・・・。
明日俺ボロボロに泣いてしまいそうだ。