第35回「さらば壬生村」

今回はみどころが3つあるんですよ。
1つめはオダギリジョー斉藤一が今回も笑いを提供する役だったってところ。大体斉藤って薄気味の悪い殺人マシーンみたいなイメージが強いんですが(俺の中だけで)、『新選組!』は違いますよね。何考えてるかイマイチ分からんのだけど、ちょっとずれててそこが可愛い。そんなキャラですよね。これ絶対世の中の女子がキャーキャー言ってますよ。オダギリジョーだし。男前だし。羨ましい。あー羨ましい。儲け役だわっ!
2つめはやっぱり外せない総司とひでの別れ。このごろ藤原竜也が画面に出てくるたびに身構えるよ。また泣かされるんじゃないかって。第33回の「私が好きな人はみんな私の剣で死んでいく・・・」って台詞とかも素晴らしかったですよね、確かまだ書いてなかったと思うけど。だから書くけど。
3つめ。俺、ここだけは外せません。ほうき。はたきじゃなくてほうき。あのね、最初のころそれはもうしつこく八木家のおばあちゃんがほうきを逆さに立ててて、それでいまわの際にほうきの向きを元に戻せってやるじゃないですか。あのへんのやりとりをまた編集して見せるんですよね。んで壬生で起こったいろんな事件のこと思い出したりして。これね、近藤と一緒に視聴者も思い出しちゃうんですよ。そしてああ、ついこないだも悲しいことがあったなあってちょっとしんみりして、でもそこには正しい向きで立ってるほうきがある。俺たちがやってきたことは無駄じゃなかったんだよな、京都の人たちに受け入れられたんだよなっていう象徴としてほうきが立っている。思わず近藤と一緒にニッコリしちゃいましたよ。ああ、一念発起して京都へ来て、いろいろ辛いこと、苦しいこと、悲しいこともあったけど、このほうきを見たら俺、もうちょっと頑張れるなって。正直ちょっとあざといかもなとは思うけど、とてもいいしめかたでした。