第24回「避けては通れぬ道」

あああ、たまんねー。いつのまにか山南さんまでこんなに悪くなってしまって。「たまには意見が合うんだな・・・」ってそりゃあ土方も思わず呟きますよ。土方と悪副長コンビを組んで芹沢一派の排除を画策しますよ。新見の隊規違反発言を引き出してからの白々しさ。いい芝居してますよほんとに。
あああ、新見が、新見がー。もうね、相島さん、たまりませんよ。はめられて一瞬うろたえて、さっきまで陥れようとしてた芹沢に助けを求めるんだけど、「え、何? 君なんて興味ないし」みたいなつれないそぶりであしらわれてからの豹変がー。
「お前はこれでほんとに納得してるのかヤマナミー」
 って感じの台詞の、「ヤマナミー」の部分のイントネーションがもういかにも相島イズムという臭いがぷんぷんして、やっぱりこの手の「才気走ってるけど結局やられキャラ」は相島さんに限るという思いを強くしたのです、自分。で、その後の山南アップで山南が土方をチラ見するのかと思ったら、これが見ないんだよね! すごいよね! なんかこのカットだけでお腹いっぱいだよね、いろんな読みができてさ! これを二人の信頼の証と見て悶えるか、それともここで土方をチラ見すれば次にやられるのは自分、土方のターゲットは俺にロックオンだと分かっててあえてチラ見しない山南の賢さと見て悶えるかだよね! この辺のやり取りをクイーン・オブ・ヤマナマーなヘイ!ジョニー*1のけろこさんがどのように見たかすんごい気になるんだけど、これ先に見ちゃったらきっと自分の感想書けなくなるだろうなあと思い直して今一生懸命書いてるの。仕事も途中で切り上げて。分かって。今の僕の焦りを。
しかし最初のところで永倉と斉藤が微妙に土方・山南ラインと思いを別にしてたのが次回への伏線になってていいね。しかも最後のところで総司ボコボコにされてるしね、芹沢に。これも次回への伏線なんだよねきっと。でも浅田版の(っていうか『輪違屋糸里』の)、Xデイに蔵の中でまんじりともせずに対峙する永倉と斉藤ってのも捨てがたいシチュエーションだよなあ・・・。そういえば今気づいたんだけど、三谷版の斉藤ってきっととんでもなく義理堅い男って設定なんだろうな。だから恩義ある会津中将様のために会津に残って戦うんだって設定なんだろうな。
そして総司をボコってお梅にむしゃぶりつく佐藤浩市の鬼気迫る演技。もーたまりません。お腹いっぱい、とっても短く感じた45分でした。