初PKKの顛末。

自分だけは・・・と思っていたんですよ、ええ。
狩りをしていたらいきなり背後から。一瞬混乱しましたよ、そりゃあ。だって周りに魔法使いそうなモンスターいないんですもん。よくよく見てみたら血の色で名前を彩ったPK(他のプレイヤーを殺すのを趣味とする現実世界に存在したらきっとシリアルキラー確定な人)がいるじゃないですか。一瞬足がすくみましたが、とりあえず命からがら逃げ出しましたよ。
で、街に帰って一息ついて、ふつふつと湧き上がってきたんですよ怒りが。
「ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」
って感じに。前髪とか額に張り付いちゃいますよ海草みたいに。で、復讐を胸に誓って街を出たらいきなり死体が。どうも死後間もない様子。これはきっと新たな被害者が! で、しばらく歩くとまた死体。そのそばで被害者の装備品を物色するにっくきPKの姿。あわてて身を隠すマイキャラ。そして視界に入るぎりぎりのラインでストーキング開始。
どうもPKは周りを警戒しているらしく、ちょっと歩いては立ち止まり、を繰り返している。これはきっとあれだ、尾行がいるか確かめる例のあれだ。と思って適当にその辺の雑魚を狩ったり別方向から接近したりを繰り返しながら尾行を続ける。なんか緊張して手が震えてきた。探偵とかきっとこんな気分なんだろうな。
で、しばらく尾行していると、マイキャラと同じような動きをしている人が。てかバレバレだってその尾行。と思ってはみたもののきっと僕の姿も向こうからはそう見えているはず。なんか戦友意識とか芽生えそうな感じですわ。
そしてPKがあるPCに忍び寄り、攻撃を開始した瞬間に一斉に襲い掛かる復讐者・・・ってあれ? なんか僕が手をつけるまえにPK死んじゃってますがな。振り上げた拳を下ろす場所を失い、呆然と立ち尽くすマイキャラ。
でもPKKって癖になりそうですわ。尾行が楽しすぎる。ドキドキして心臓に悪いけど。