ブラックジャックによろしく(5)

について書いたつもりだったんだけど消えちゃった(涙)。

ブラックジャックって言葉に反応して漫画喫茶で読んでみたら鼻息荒くして没頭してしまい、勢い余って同じ佐藤秀峰の『海猿』を全12巻読破してみたり、医者つながりで『Dr.コトー診療所』やら『医龍』やらを読んでみたりして現在に至る。しかしこの漫画売れてるやら話題になってるやらでドラマになっちゃったんですな。ちとびっくり。なぜか僕の脳内キャストは主人公=押尾学、赤木=椎名林檎だったのですが。謎。
それはともかく今回の内容なんですが、もうとにかくね、甘ちゃんの若造が「なんでこんな理不尽な仕組みなんですかー!!」って文句言ってると。それに共感しろと。そういうことですよ。これ、「医者」を「SE」に、「患者」を「作業」に読み替えたら、まんま読めちゃうんですよ。って他の業界でもそうだと思うんですよ。例えば新聞記者とか。立花隆に憧れて巨悪を暴こうと記者になったら記者クラブの洗礼を受けて、目先の記事のことばかりに没頭して・・・とか。なんで新聞記者なのかは謎ですが。そんで主人公が「何も出来ないで文句を言ってる俺は・・・」と元祖高木ブー伝説ばりに苦悩しているところに共感するわけですよ。やっぱり口ばっかりじゃ駄目だなと。変えていかなきゃ嘘だぜと。くそう面白い。多分社会に出てから二、三年目の人なんか一番楽しめると思うんですよ。理想と現実のはざまというか。そういう軋轢に苦しんでると身につまされるんですよきっと。
そんで5巻になってから「苦しくても理想をひたすらに追い求めることを要求する赤木」と「理想は理想として現実とも妥協しないと生きていけないと諭す皆川」というダブルヒロイン制を前面に押し出してきてまことに面白い。そして主人公が皆川にぐいぐい傾いているのがなんとも。続きが気になる漫画だ。