自らの無力さを思い知ること

ほんと何度でもへこむ。俺は無力だ。
そもそも問題はメインフレームのツール類の使い方やらジョブ制御言語の書き方やらがイマイチ分からんことにある。心の底から気分悪い。この世界はまるっきり悪しき徒弟制度に支配されているのである。
オープンな技術であれば不明点はいくらでも本やウェブで調べられるし、英語の資料まで視野に入れれば膨大な情報がゴロゴロ転がっている。そういった資料や情報を利用することで、我々は距離や時間の制約から解放される。最良の教師が側に居る可能性は限りなくゼロに近いのだ。
しかしメインフレームではそうはいかない。マニュアル以外の書籍は皆無に等しいし、ウェブに役立つ情報など公開されているわけが無い。そもそもインターネット接続環境が用意されていないことすら多い。いきおい人に聞くしかないのだが、詳しい人間が周りに居なければアウト。もうどうしようもない。これが影響範囲の小さいシステムであれば試行錯誤もできようが、そこはメインフレーム。「うっかり」で基幹業務が止まった日には顧客からどんな請求をされるかわかったもんじゃない。
まあメインフレームには良いところもあって、開発元には確かな技術を持った神クラスの人がいてどんなトラブルでも(そこまでエスカレートさせる余裕があるのなら)ほぼ確実に解決してくれるし保守体制も強力だ。このへんは入り組んだトラブルが発生したらどこにおはちを持っていったらいいか皆目検討もつかないオープン系とは明らかに一線を画する。
いろいろ書いてみたがしょせん入社三年目の新人に毛が生えた青瓢箪がわめいているだけであり、本当のプロフェッショナル、キングオブメインフレームからすればちゃんちゃらおかしい鼻息で吹き飛ばせるような意見なのかもしれないが、唯一つ確実に間違いの無いことがある。
俺はとにかくメインフレームが大嫌いだ。