飲酒癖

情報の海の中、感情の波間で僕は漂流していて、見渡す限り島影は無い。そして僕はひたすらにアルコールの力を借りてヘラヘラ笑う。何を悩んでいたのか、どうして悩んでいたのかを忘れられるほどに酔えたらいいのに。明日の仕事のことを頭の片隅に浮かべながら僕は酔い痴れ、ボチボチ日記を書く。僕は何も生み出さず、ただただ浪費を繰り返し、それと気づかない速度でゆっくりと確実に老いていく。顔には毎日新しい皺と新しい染みが刻み込まれていく。僕の心はだんだんと柔らかさを失っていき、しまいには厳格な父親としての心持を得られるのかもしれない。疑問に思うのは、僕は何のために今ここにこうしているのかということだ。僕の使命はいったいなんなのだ。酒瓶を片手に途方に暮れ、強い酒で唇を湿す。